『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に登場する人気キャラクター岸辺露伴。スピンオフの『岸辺露伴は動かない』が実写ドラマ化し、その完成度の高さが評判に。
高橋一生さんが演じる露伴は大人の雰囲気がぴったりハマっていましたが、実際のところ露伴の年齢が第4部と『岸辺露伴は動かない』では違うのをご存知でしょうか?
ここではそれぞれの年齢について確認してみましょう。
4部では何歳?
生まれた年:1979年
初登場時(1999年):20歳
16歳の時から週間少年ジャンプに『ピンクダークの少年』を連載している天才漫画家。
面白い漫画を描くためのリアリティを常に追求していて、ネタ集めのためなら手段を選びません。性格は非常に傲慢、負けず嫌い。
虹村形兆の用いる弓矢により、人間や生物を本にしてその情報を読み取ることができるスタンド能力「ヘブンズ・ドアー」が発現します。
『岸辺露伴は動かない』では何歳?
『岸辺露伴は動かない』は短編集で、それぞれの話が独立したものとなっています。
そのため作品ごとに年代設定や露伴の年齢設定も異なります。
例えばエピソード16「懺悔室」ですが、作中で年代が明かされてはいませんが冒頭で露伴が「ある事故によるちょっとした負傷のため執筆をひと夏ほど中断した」と語っています。
この怪我というのがおそらく仗助とやり合ってボコボコにされた時のことなので、そうすると1999年の夏となりますね。仗助とのバトルのオチでは「ピンクダークの少年 休載のお知らせ」というのが出てきました。
この時露伴は20歳で、その休載期間にイタリアを訪れ懺悔室の話を聞いたと思われます。
ちなみにこの「懺悔室」が雑誌に掲載されたのは1997年なので、第4部の連載時と同じく少しだけ未来の話となっているのです。
一方エピソード02「六壁坂」では劇中で露伴の年齢が27歳と明記されています。
この話が雑誌に掲載されたのが2007年なので、第4部の時系列と続いていて露伴が27歳(28歳になる年)ということでしょう。
実写ドラマ化されたエピソード05「富豪村」でもやはり露伴の年齢は27歳となっています。
しかしこちらでは、富豪村の土地が最後に売り出されたのが23年前の1989年となっているため劇中の年代は2012年(雑誌掲載も同じく2012年)で、逆算すると露伴の生年は1985年となります。
おそらく一作目の「懺悔室」から二作目の「六壁坂」が発表されるまで10年経っているため、「懺悔室」では第4部と同じ20歳、それ以降は27歳の設定で発表時期に合わせて生年が変わっているのだと思われます。
『岸辺露伴は叫ばない』では何歳?
『岸辺露伴は叫ばない』では年齢は明記されていませんが、おそらく漫画版と設定を揃えていると思われます。
なので、露伴の年齢は27歳と考えていいでしょう。
パラレルワールド的な要素も
露伴の年齢は27歳で設定されていると話しましたが、生年を1979年とすると27歳になるのは2006年。
Apple社がiPhoneを発表したのが2007年で、翌年2008年から日本での発売が開始されたことを考えると、2006年はまだスマホやタブレットが日本に普及する前ですね。
しかし劇中では露伴や登場人物達がスマホやタブレットを使いこなす描写がされています。
エピソード07「月曜日 天気―雨」なんかは最近問題となっている歩きスマホを題材にしたものですしね。
これは先ほど挙げたように、劇中の年代設定を雑誌掲載の時期に合わせているからだと思われます。
ただし露伴の年齢は毎話27歳と固定されているため、一種のパラレルワールドのような状態になっている訳です。
また、諸設定が一部第4部の作中と異なっている場合があるようです。
例えば「六壁坂」の冒頭では、第4部で登場した音石明と小林玉美が何故か友人同士として現れ露伴にサインをねだる様子が見られます。
エピソード08「D.N.A.」では由花子が、エピソード06「密漁海岸」では億泰、康一、そして後ろ姿ですが仗助が登場しますがみな制服姿です。露伴の年齢に合わせるなら皆高校はとっくに卒業しているはずですよね。
「密漁海岸」では地主として東方家の名前が出てきますが、これは第4部の仗助のことではなく第8部に登場する東方家でしょうか。
設定の違いについて作者・荒木飛呂彦は「第4部と第8部(ジョジョリオン)の杜王町は別の町」であり、また「ジョジョリオンと岸辺露伴は動かないは隣り合わせの世界」「第4部とはあえて変えている」と説明しています。
まとめ
・第4部では20歳
・『岸辺露伴は動かない』で27歳(発表時期によって年齢が違うものもある)
・第4部と『岸辺露伴は動かない』は全てが地続きの話ではなく、パラレルワールドの要素もある
■参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/岸辺露伴
https://realsound.jp/book/2020/12/post-682301_2.html
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