『ジョジョの奇妙な冒険』第3部のラスボス、DIO。
圧倒的な強さとカリスマ性でジョースター一行を翻弄します。
そんなDIOは名言も多いのですが、ここではその一つ「安心」について見てみましょう。
何巻何話で言ってるの?
DIOの名言「安心」は、
文庫版16巻14話「DIOの世界 その②」
に登場します。
「人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる」
名声を手に入れたり 人を支配したり
金もうけをするのも安心するためだ
結婚したり友人をつくったりするのも 安心するためだ
人のために役立つだとか 愛と平和のためにだとか
すべて自分を安心させるためだ
安心を求める事こそ人間の目的だ
出典:ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダーズ⑨(文庫版16巻)荒木飛呂彦 株式会社集英社 2002年10月23日第1刷 アニメ45話「DIOの世界 その1」
人間を辞めたDIOが人間を語るのもどうかとは思いますが、
随分と哲学的なセリフですね!
それとも人間を辞めたからこそ、
人間というものを客観視できるようになったのでしょうか。
逆に言えば、人間だった頃のディオ・ブランドーはいつも不安を抱えていたとも取れます。
このセリフは、ついにジョースター一行がDIOの館にたどり着き、
一番初めにポルナレフがDIOと対峙した際に言ったものです。
元々はDIOの手下だったポルナレフに、もう一度仲間にならないかと語りかけるDIO。
誘いを断るポルナレフですが、DIOのスタンドの片鱗を見せられて動揺します。
そこでDIOは、自分に仕えれば全ての安心が簡単に手に入るとポルナレフを諭すのでした。
アニメだと?
アニメだと
45話「DIOの世界 その1」
で見ることができます。
この回はポルナレフがDIOと対峙し、有名な「階段を登ったはずなのに何故か降りていた」のシーンから始まります。
その後オープニングを挟み、上記の「安心」のセリフが登場します。
動揺するポルナレフに、「おまえは優れたスタンド使いだ、殺すのは惜しい」「永遠の安心感を与えてやろう」と語りかけます。
激昂するポルナレフに対し、DIOの優しく諭すような声が印象的です。
ちなみに何回言ってる?
上記のセリフの中では「安心」と5回言っています。
そこに続くセリフでも、
わたしに仕えるだけで 他の全ての安心が簡単に手に入るぞ
(中略)
永遠の安心感を与えてやろう
出典:ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダーズ⑨(文庫版16巻)荒木飛呂彦 株式会社集英社 2002年10月23日第1刷 アニメ45話「DIOの世界 その1」
このように2回「安心」という言葉を出しています。
つまりこのワンシーンで合計7回も「安心」と言っています。
優れた指導者は強調したい言葉を効果的に繰り返すと言いますが、
DIOもこのように人身掌握術を巧みに使いこなしているのですね。
まとめ
・DIOの名言「安心」は文庫版16巻14話「DIOの世界 その②」に登場
・アニメは45話「DIOの世界 その1」
・ワンシーンで合計7回も「安心」と言っている
コメント