空条承太郎のトレードマークは自己流に改造した特徴的な学ランと学帽。
日本からエジプトまで長い旅を続ける中でも決してこの服装を変えませんでした。
服装に並々ならぬこだわりを持つ承太郎ですが、何故か髪の毛と帽子が一体化してるように見えます。
これは一体どういうことなのでしょうか?
髪と帽子が一体化してる?
わかりやすいシーンだと
髪と帽子が一体化しているのがわかりやすいシーンを見てみましょう。
文庫版9巻4話「力(ストレングス)その③」の1ページ目、
承太郎がスタンド使いのオランウータンと対峙する場面です。
承太郎の横顔が描かれていますが、後頭部の上側と帽子の後ろ側がグラデーションというか、一体化しているように見えますね。
髪の毛がはみ出しているというよりは、
帽子の後ろ側が完全に髪の毛になっているように描かれています。
ちなみに第3部開始直後のあたり、
例えば文庫版8巻2話「空条承太郎 その②」の11ページ目、
承太郎が留置所の中に私物を山のように持ち込んでいるシーンでは
帽子の全体像が見えています。
このシーンを見ると初期はちゃんと髪と帽子は別々だったようですね。
どうやら連載が進むにつれて描き方が変わっていった模様。
なぜ一体化?
それでは、何故途中から髪と帽子が一体化していったのでしょうか?
それについては以前、作者の荒木飛呂彦がとある番組のインタビューで回答しています。
荒木先生曰く、承太郎は何があっても絶対に帽子を脱がないので、だったらいっそ一体化して描いてしまおうと思ったのだそうです。
その方が絵的にすっきりして見えるのと、後頭部から見ても承太郎だとわかって欲しいと思ってのことなんだそう。
どうせ脱がないなら一体化してしまえだなんて、さすが荒木先生らしい独特の発想ですね!
バッジはどうなってる?
マークの意味は?
そんなこだわりの詰まった帽子ですが、そこには手のひらのようなマークの描かれたバッジがついています。
このマークは荒木先生が考案したもので、中指に漫画家を象徴するペンだこが描かれています。
これは海外でも漫画家という職業であることをわかってもらえるようにと考案されたもので、荒木先生の名刺にもデザインされているのだとか。
自身を象徴するマークを主人公である承太郎にもデザインとして取り入れたのですね。
髪についてるの?帽子についてるの?
バッジは髪ではなく帽子についています。
帽子の前方、ちょうど承太郎の左目の上部分にあります。
まとめ
・承太郎の髪と帽子は一体化している!
・帽子には手のひらのようなマークの描かれたバッジがついている
・手のひらのマークは漫画家という職業を象徴するものとして荒木飛呂彦が考案したもの
■参考 https://ja.wikipedia.org/wiki/空条承太郎
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