『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのスピンオフ『岸辺露伴は動かない』は、漫画家岸辺露伴が活躍する短編集です。
ジョジョ本編とは雰囲気の違うシリーズで人気なのですが、実はノベライズ作品があるのは知っていましたか?
そのうちの「くしゃがら」は実写ドラマ化されたりと、小説版も大注目ですよ!
ここではそのノベライズ作品について詳しく見ていきましょう。
ノベライズの順番は?
発売順は?
『岸辺露伴は動かない』の公式ノベライズは、集英社JUMP j BOOKSから2冊刊行されています。
1冊目 『岸辺露伴は叫ばない』
2018年6月19日発売 定価780円+税
収録:「くしゃがら」「Blackstar.」「血栞塗」「検閲方程式」「オカミサマ」
2冊目『岸辺露伴は戯れない』
2018年7月19日発売 定価780円+税
収録:「幸福の箱」「夕柳台」「シンメトリー・ルーム」「楽園の落穂」
もともと『岸辺露伴は動かない』のノベライズ作品は、ウルトラジャンプの付録として小冊子に掲載されたものです。
2017年8月号:「幸福の箱」「くしゃがら」「Blackstar.」
2017年9月号:「検閲方程式」「夕柳台」
2018年1月号:「血栞塗」「シンメトリー・ルーム」
この中の「くしゃがら」「Blackstar.」「血栞塗」「検閲方程式」に書き下ろし作品「オカミサマ」を加えた5作がノベライズ第一弾『岸辺露伴は叫ばない』として発売。
残りの「幸福の箱」「夕柳台」「シンメトリー・ルーム」に書き下ろし作品「楽園の落穂」を加えた4作がノベライズ第二弾『岸辺露伴は戯れない』として発売されました。
順番に読んだ方がいいの?
タイトルも似ているのでどちらから先に読めばいいか迷ってしまいますよね?
出版された順番は『岸辺露伴は叫ばない』が先ですが、上記のように元々順番もバラバラにウルトラジャンプに掲載されていました。
作者もそれぞれ別の人なので、特に時系列が繋がっているということはありません。
なので順番にこだわらず、気になった作品から読んでいけば大丈夫ですよ。
作者や内容をチェック
『岸辺露伴は叫ばない』
「くしゃがら」
著者:北國ばらっど
カフェで漫画のネタを整理していた露伴は、そこで偶然漫画家仲間の志士十五と会う。彼は新しい担当編集者から渡されたという禁止用語リストについて話し始めた。その中に載っている「くしゃがら」という単語について尋ねられた露伴だが、全く聞いたことのない単語だった。十五は次第に「くしゃがら」の意味に取り憑かれて豹変していく。
「Blackstar.」
著者:吉上亮
露伴はとある財団の代理人を名乗る男性から、「スパゲッティ・マン」という人物の肖像画を描いて欲しいと依頼を受ける。スパゲッティ・マンとは都市伝説として存在が語られる人物。人々が写真を撮ると場所や時代が違くとも毎回同じ風貌で写り込み、その姿を実際に見た者は謎の失踪を遂げるという。実は露伴は、スパゲッティ・マンと遭遇して生還した唯一の人間だったのだ。
「血栞塗」
著者:宮本深礼
フグ毒について調べていた露伴は、S市の図書館を訪れる。そこでは最近、見つけると不幸になるという「真っ赤な栞」が存在するという噂がまことしやかに流れ、そのせいで館内は閑散としていた。目当ての本を司書が閉架書庫から取ってくる間に栞を探していると、なぜか書庫にあるはずのその本が児童書コーナーにあった。露伴が本を開くと、そこには真っ赤な栞が挟まれていた。
「検閲方程式」
著者:維羽裕介
「未知との遭遇」をテーマにした執筆を依頼された露伴。資料を探しに大学図書館に行くと、そこの大学院生の近森優斗が手伝いをしてくれることになった。机に置かれていた近森のノートに興味を持った露伴は、そこに一部が切り取られた数式が書かれたページを発見する。近森によるとそれは別次元に干渉するための数式であり、それを調べていた彼の恋人は解読の最中に意識不明になってしまったという。
「オカミサマ」
著者:北國ばらっど
露伴は顧問税理士である坂ノ上誠子の事務所を訪れる。そこで宛名の欄に「オカミサマ」と書かれた領収書を見つける。一体何なのか誠子に尋ねると、彼女はオカミサマの効果について話し始める。それは領収書の宛名をオカミサマと書いてもらうと、その分の「お金を支払わなくてはならない」という事実が帳消しになるというものだった。本当かどうか気になる露伴は、早速それを実際に試そうとする。
『岸辺露伴は戯れない』
「幸福の箱」
著者:北國ばらっど
知り合いの古物商、五山一京に「奇妙なものを見せたい」と呼びだされた露伴。彼の自宅に行くと「幸福の箱」と呼ばれるものが入った風呂敷包みを見せられる。その箱の中には名前の通り幸福が詰まっていると説明した一京は、露伴と箱を残して部屋を去ってしまう。一京が何か企んでいると踏んだ露伴はそのまま帰ろうとするが、風呂敷が勝手にほどけてしまい中からは無数の陶器の破片が現れた。
「夕柳台」
著者:宮本深礼
公園で遊んでいる子供達の様子をスケッチしていた露伴は、そこでケンちゃんと呼ばれる少年とその母親から奇妙な話を聞かされる。その親子は以前夕柳台という住宅地に住んでいたのだが、そこでケンちゃんは「にたにた笑う黒猿」に襲われ、そのショックで口がきけなくなってしまったという。その話に興味を持った露伴はケンちゃんにその猿の絵を描いてもらい、調査のため夕柳台を訪れる。
「シンメトリー・ルーム」
著者:北國ばらっど
杜王情報通信大学の学長が怪死したという事件を聞いた露伴は、取材のためにその大学へと向かう。そこに現れたのは新校舎の建築を任されたという建築家の土山章平。彼は左右対称を意味するシンメトリーに異常なまでにこだわり、自らの身体をも整形手術で徹底的にシンメトリーにしていた。土山は自分の意見に反発する露伴を、自らの最高傑作であり学長の死亡現場でもある新校舎5階の多目的ホールに閉じ込めてしまう。
「楽園の落穂」
著者:吉上亮
料理雑誌の編集者である移季年野から仕事を依頼された露伴は、彼から希少種の小麦「楽園の落穂」について聞かされる。その小麦には食べた者の体質を劇的に変異させることができ、移季の娘の小麦アレルギーも治せる力もあるのだとか。楽園の落穂を栽培しているのは自分の友人で、露伴の取材の約束も既に取り付けていると語る移季。そこで露伴は移季親子と共に楽園の落穂の栽培地へと向かうことにする。
まとめ
・ノベライズ一作目が『岸辺露伴は叫ばない』
・ノベライズ二作目が『岸辺露伴は戯れない』
・作者も時系列もバラバラなので気になった作品から読んで大丈夫
■参考サイト
https://j-books.shueisha.co.jp/books/kisiberohan_01.html
https://j-books.shueisha.co.jp/books/kisiberohan_02.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B8%E8%BE%BA%E9%9C%B2%E4%BC%B4%E3%81%AF%E5%8F%AB%E3%81%B0%E3%81%AA%E3%81%84_%E7%9F%AD%E7%B7%A8%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E9%9B%86
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